増えているがん

日本人が起こすがんの中で近年急激に増加しているのが大腸がんです。その原因は、食生活の変化です。
日本はもともと魚と野菜、海藻といったヘルシーな食事を摂っていました。しかし、近代化が進むに連れて欧米の食文化が日本に浸透してきました。
外国は肉中心の食生活で、多くの油を含んでいます。日本食の味付けは、だしの旨味を活かしている繊細な味わいですが、欧米はバターやマーガリンといった脂肪分や塩分が多い調味料で味にインパクトが有ります。
若い頃からこのような味の濃い欧米の食文化に親しむことによって、50歳を過ぎたあたりから大腸がんが急増し始めます。

大腸がんの発生原因は、動物性脂肪の摂取量増加と言われています。脂肪を多く摂取すると大腸でどのような動きがあるのでしょうか。
体内に入った食物を消化吸収するには、消化酵素である胆汁が必要になります。動物性の脂肪を消化吸収する際にはより多くの胆汁が必要になります。
胆汁には、胆汁酸と呼ばれる成分が含まれており、この胆汁酸は発がんと深い関わりがあると言われています。

肉中心の食生活になることで、腸内の悪玉菌が多くなります。悪玉菌とは、ウェルシュ菌や黄色ブドウ球菌といった腸内細菌です。
このような悪玉菌は、腸内の食物を腐敗させ有害な物質を発生させます。その中には発がん性物質や、発がんを促進する物質も含まれています。
腸内で炎症をおこすことにより、修復するために細胞分裂か繰り返し行われ、がん細胞が生まれやすいと言われています。
腸内の悪玉菌を抑え、悪玉菌を退治する善玉菌が増える食生活にすることで大腸がんを防ぐ事ができます。

大腸がんを防ぐ為には、日本古来の魚と野菜中心の食生活にする事が必要です。
魚は肉に比べて消化しやすいです。胆汁を発生させすぎずにタンパク質を摂取する事ができます。
野菜を摂取することで、多くの食物繊維が腸内をキレイにします。腸内に溜まった便や老廃物が悪玉菌の増殖を促します。
食物繊維で腸内をキレイにすることで悪玉菌の増殖を抑制し、大腸がんを防ぐことが出来ます。また、腸内の食物を速やかに排出することで、胆汁が腸壁に触れる時間を少なくしてがんを抑える事ができます。